Species name Pseudoips sylpha (Butler, 1879) アカスジアオリンガ,Cat.4004
Taxonomy  
Geographical
Range
東北アジアの特産種, その分布圏は暖温帯落葉林にあり, 中国中部から, 日本, 沿海州に至る. 日本では明らかにクヌギと密着して生活し, 対馬, 九州北部, 四国の瀬戸内海側, 中国, 近畿地方, 長野県内陸部, 関東平野の丘陵地帯などに分布, 東北地方では宮城県遠刈田, 岩手県盛岡市などに記録がある. ただし北海道にも局地的な産地があるらしく, 十勝西部, 胆振管内に記録がある.
Distribution map
Biology 秋の幼虫は9-10月ごろにクヌギに見られ, 蛹で越冬する. マユはボート形,黄色ないし褐色, 前種との区別は困難である.
Flying season 春型は3-4月に, 夏型は6月下旬に羽化し, 9月まで見られる.なお北海道や沿海州では夏型が記録されたことはなく, 1化地帯が存在するかもしれない. なお本種の季節的2型が正しく認識されたのは1960年代のことで, それまで春型には kraeffti (Graeser)の学名が用いられ, 夏型はシロスジアオリンガと呼ばれていた.
Remark 前種同様, 季節型を生じ, 春型では♂♀の差異が著しい. 春型の♂は体翅とも強く朱紅色を帯び, 前翅中央部と外縁部に若干の緑色部を残す. 春型の♀では後翅は白色, 前翅は緑色で, 正常な各横線のほかにさらに同様の白色影を加え, 数条の横線群を持ち, 後縁は常にピンク色をおびる. 夏型は雌雄同型, 春型より大きく, 淡緑色, 黄白色鱗片を混じ, 前翅翅型はやや長く, 2条の横線は強く傾斜し, 前縁および後縁はクリーム色をおびる .
Japan
Japan
Male genitalia 
Male genitalia 
References